人はなぜ転職を考えるのか?これから転職活動を始める人も参考になる世代別の転職理由をご紹介
2023年06月28日 11時35分
転職活動をするうえで、面接や履歴書に必ず記載が必要なのが転職理由について。どんな理由でこの人は転職を決意したのか?面接する側にとってはとても興味深い項目となります。
もし入社してもらっても同じような理由で不満を感じてすぐにやめてしまわれては雇う側にとってもリスクがあります。
だからこそ、転職希望者はどんな内容の転職理由を記載すれば好印象を与えられるのか頭を悩ませるところ。
ここでは、世代別の転職理由をご紹介します。
20代の転職理由とは?
給与が低く評価制度に不満
20代で最も多い転職理由は給与が低いということ。
学校を卒業してはじめて入社した会社で一生懸命に仕事を覚えて1日でも早く会社で結果を残せるように意気込みを持ち意欲的に働いている世代。
そんな20代は、まだ学生時代の友達と交流も盛んであり休みの日には食事会を開いてお互いの仕事の愚痴や現状の不満を発散する機会も多くあります。
この時、同じ学校を卒業した友達とお給料面の話になった時、自分との開きがあればショックを受けます。
これから先を見据えて、お給料面で開きが多くなることが想像してしまうと現状のお給料に不満を感じるようになります。
また、会社による人事評価制度においても年功序列がいまだに残っているところも少なくありません。
社内の人と比べても結果を残しているのに公平な評価を受けられないという不満が続くことで、会社に見切りをつけるケースもあります。
このように20代は回りの人と比較して自分を再評価し、見合った給料や評価を得られているかを重視している傾向にあります。
30代の転職理由とは?
昇進が見込めない
30代になるとキャリアプランのズレに敏感になります。経験も身につき仕事の理解が深まる30代では早くも出世する人と停滞する人が生まれてきます。
自分の思い描いていたキャリアップに対して実年齢で遅れが生じてくることに焦りや不安を感じます。
また、部下を持つ人も多く部下のミスは自分の評価にもつながるため、出来の悪い部下を育成する手腕も必要となるでしょう。
部下とのめぐり合わせが悪いと懸命に指導しても成長してこず、そのしわ寄せが自分の評価を下げることもあります。
キャリアップや給与に対するビジョンのズレが転職理由の要因ともなっています。
40代の転職理由とは?
会社の業績が悪い
40代になると会社の主要メンバーとして活躍している人がほとんど。社内情報もある程度耳に入ってくるからこそ、本気で頑張らないと業績が悪化するなどプレッシャーも抱えています。
ただ、外部要因による業績の悪化などどうしようもない理由で会社が傾くことも少なくない世の中。
先行きが不透明でいつ仕事を失うかわからないリスクがある場合には、自分の意志で次の職場を探すことを考える方も少なくありません。
よく経理課が退職したら会社の業績がまずいということが言われますが会社の事情を良く知る立ち位置だからこその転職理由と言えます。
世代別に転職理由は様々です。
若い世代は回りと比較して給与水準に不満を感じたり中年世代はキャリアプランのズレに悩みを感じたり、ベテラン世代は会社の業績に不安を感じるなど転職理由は立場や年齢などによっても異なっています。
みんなが転職する本音の部分を知ることで自分だけじゃないと安心することも転職活動には大切。
転職活動をする方は周りの転職理由も参考にしてスッキリした気持ちで前に進むと良いでしょう。